だ、だから、わたしたちが今ここにいなければいけなかった、その何かよ」
と、それ以上はアナタが考えて?とでも言いたげな目線でこちらを見た。
おお???、といきなり不意を憑かれ、不覚にもその一瞬の情景反射に抗うことも出来ぬままにわたしのソレは潜望鏡のごとく水面を割るようにして顔を出した。
それを見たユナは、いつものちょっと意地悪そうな笑みを口許に浮かべ、そのままわたしのいる湯船の中へと侵入してくる。
そしてそのまま彼女はその潜望鏡を優しく両掌に包みこむと、今度はそれをまるでソフトクリームを優しくなめるかのようにしてゆっくりと口の中に含んだ。
そしてわたしは目をとじ、意識をその一点に集中しようと試みる。
目を閉じた暗闇の中で、その繊細に上下する舌触りをわたしは全身で体感している。
副交感神経と交感神経との絶妙なバランスにより、わたしはそのまま脳天がまっぷたつに開かれたようなトランス状態へと突入していた。
やがてその感触が一瞬消えてなくなったのに気づき、ぼんやりと目を開けると、ユナはすでにわたしの上にまたがるような体勢になっており、わたしのソレを彼女のその部分に今まさに挿入しようと狙いを定めているところだった。
入れるね???」
とユナはひと言つぶやいて、その行動に移った。
あっ???」
そしてわたしの全身を電流が走るような快感が襲った。
その直後だった???、わたしの意識はそのまま遠く彼方へと拡張し広がったかと思うと、そのまま一瞬ブラックアウトするかのように消滅し、今度は全ての細胞が一瞬で分裂拡散するかのような、そして同時にその肉体の全てが再生されたかのような感覚に襲われた。
しばらくは夢と現実との境目のような感覚が続いていたように思う。
夢の感覚とは、得てして次の瞬間にはその内容の確信が保てなくなっているものだ。
それからわたしの意識がほぼ完全に戻ったと気づいたその時、わたしにはその状況が全くわからなくなっていた。
それは一時的な記憶喪失状態?みたいなものだった。
こ、ここは?」
わたしは海岸の砂浜の上にいた。
掌や素足に濡れた砂が張り付いている感覚をしっかりと感じられた。
そしてその目の前には、見覚えのあるひとりのオンナがわたしと同じく途方に暮れたようにうつむいているのが見えた。
このオンナは確か???。
ヒカルさん?」
それは彼女にまちがいなかった。
ホンジョウさん???。
な、ナオキ?」
と、言い直す彼
Amway呃人女の態度にわたしは改めてもうひとつの可能性についてをも確信する。
き、君は、もしかして???、ゆ、ユナなのか?」
え、ええ。